「う〜ん、美味しいね!」


親友の美咲が食後の別腹であるパンケーキを食べながら、私に言った。


午後18時。一緒に駅前の可愛いらしいカフェに入り、ふたくち目には私を見ながら、ほっぺたが落ちそうな笑顔を振りまく。



「クリスマスなのにごめんね……」



私も、バナナとチョコにホイップクリームがちょこんと載せてあるパンケーキを一口食べると、美咲に申し訳なくなる。



「もう、謝んないの!!私だって、花菜とここのパンケーキ食べたかったんだ。」


美咲は、今日私がクリスマスだとゆうのに、何も用事がない私を外に連れ出してくれたのだった。


25日のクリスマス‥‥午前中は仕事があった為、こんな時間になってしまったのにも関わらず、美咲は私に付き合ってくれたのだ。



「ごめんね、本当は虎太郎くんと居たかったよね?」

美咲は去年、高校から付き合っていた彼の虎太郎くんとめでたくゴールインし、新婚ほやほやだとゆうのに、私に付き合ってくれている。

本当は虎太郎くんと居たかったに決まってるよね。ましてや、クリスマス‥‥

そんなシュンとしている私に美咲は、ニコッと「イブに一緒に過ごしたから大丈夫だよ」っと笑った。