でも、とある日、
とうとう彼女は自ら命を絶ってしまった。
毎日続く地獄に耐えられなくなったのだ。
まるで、見せつけるかのように屋上から飛び降りた彼女。
でも、その時、彼女の腕にあのぬいぐるみはなかった。
ぬいぐるみは空き教室に置かれたままだった。しかし、
そのことに気付く人はおらず、時は過ぎていった。
ぬいぐるみは誰の目にもふれることなく、ただひたすらに自分を愛してくれた持ち主の帰りを待っていた。
あとからわかったことだが、そのぬいぐるみは亡くなった女の子が、祖母のからもらった形見の品だったらしい。



