「ねーねー美月ちゃんって彼氏いる〜?俺と付き合ってよ〜!笑笑」
うわ…。昔話に浸ってたら、ムカつく声が…!
この人は、私の隣の席のチャラ…じゃなくて西尾優也。クラスの人気者。
しかも、学校1のイケメンらしくすごくモテる。だから、私はこんな奴と「特に」関わりたくない。
だって、女子の目が……ね?
それに、私的にこういうノリの人は苦手だし…。
「秘密です…。貴方に言っても何も良いことないので…。授業に集中できませんし…。」
「かたいこと言っちゃって〜!しゃべろーよー。Let's talkだよ〜」
何、英語混ぜちゃってんの?で、ドヤ顔してるし?
てか、いつも無視してるのに
めげないなあ。ある意味尊敬…笑。
「…ふっ、ははははっ!」
「っ?笑った?え?嘘?」
ゔ……思わず笑ってしまった…!
というか、この人、私が笑っただけで動揺してるし。
しかも顔赤い?変なやつ〜…。
そこで、しらばっくれてみる。
「笑ってないですけど…?」
「笑っただろ〜。俺ってそんなに面白い?」
「自意識過剰ですね…。」
この人のノリについていけない…!思考回路がやばい…!苦手だ〜!!
ザ・キャピキャピ1軍タイプ!!
もう無理だー!よし!後ろの席の奏貴に助けてもらおう!
「ねー、奏…
「やめろよ。美月が嫌がってんだろ!」
私の声を遮ったのは、奏貴の声。
まだ頼んでないのに、助けてくれた。
『ありがとう奏貴!』と言おうとしたところで、場の空気が悪いことに気がついた私。
「へえ。そーゆーことなんだ?」
奏貴に向かって発せられる優也の挑発(?)的な声。
「そうだけど?」
奏貴もただならぬ様子で優也を睨む。
え?え?
周りの女子達が悲鳴をあげる。
「う、嘘⁈奏貴様まで、あの女に⁇」
「嘘でしょ〜!私達の奏貴様がっ!!」
な、何?さっきから、殺気が背中に!!
なぜだかわかんないけど、これはやばいかも…。

放課後の呼び出しが怖い!