高校からは変えようと思った。
私は、昔からハブられていた。中学生の頃も変えようとしたが無理だった。

高校の入学式。
私は、入試を主席で合格したために入学式では新入生代表挨拶をした。
「っ!何あれ⁈あの美少女!水谷…美月?」
「だよなっ!やべぇ!超天使!!」
高校初日で、男子の注目の的になる私。
そんな私に降り注ぐのは、冷たい女子達の目。
「水谷さんって、調子に乗ってるよねー。」
私は、また1人になった。
高校デビューも失敗した…。
私は…私は…なんなんだろう…。
でも、そんな私を、たった1人だけ励ましてくれる人がいた。今だけじゃない。ずっと昔から。
「大丈夫?美月は可愛くてなんでもできるから、嫉妬してんだよ。何かされたら、言って?いつでも俺が味方だから。」
いつもこの言葉に救われる。
この人は、石田奏貴。私の男友達。
すごく優しくて、真面目で、誠実で…本当にいい人。
「ありがとうっ!本当にいつもありがとうっ!」
心を込めて、精いっぱいの笑顔で言う。
「今のは、反則でしょ…。」
「え?」
なんか言った?
「なんでもない。はやく教室戻ろう!」
ありがとう。昔から君には感謝してるよ。