「ちょっと、あんた。少しくらい顔が良くて頭良くて運動もでき…って違くて!!とーにーかーく、調子乗ってんじゃないわよ!!石田奏貴様は、あんたなんか好きじゃないんだからねっ!」
私、高校1年生の水谷美月。
ただいま、人生で100回目以上はこえてる体育館裏呼び出しというやつを受けてます…。
「知らないよ〜。別に、奏貴は私の友達なだけだよ…。」
こんなセリフも、今まで何回言ってきたことか……。
「っっ!何その余裕な〜っ!!ウチなんかっっ!!!」
ここで、ひとまず紹介。ただいま、私を体育館裏に呼び出し、ドヤしてる(?)のは小川亜実。
私の友達の石田奏貴が好きらしく、そのせいで、友達なだけの私が何回も呼び出しをくらう。
しかも、大勢の女子を連れて。本当に迷惑だよ…。

キーンコーンカーンコーン
<昼休み終わりのチャイム>

あ、やっと終われる〜。
「…つ、続きは放課後だから!!」
亜実がきつく言うと、周りの女子達も私を睨む。
こ、怖い。そして、面倒くさい…。


私は昔から女子に嫌われる。
怖いことに、女子の友達ができたことがないよ〜泣。その理由は私の性格にあると考える。
1.真面目 2.人見知り 3.自分の意見は周りに流されない(つまり、周りに無理に合わせようとしない、1匹オオカミって事?)
……というわけで、今も絶賛ハブられ中。高校からは、変えようと思ったのに…。