黒の女帝と氷神

『知らないわ』

殺気なんか感じないとゆうように

平然と答えた綾瀬は続ける

『あなたの過去を知らないし

そんなこと知るわけがない

それでも言わせてちょうだい

女はこの世に沢山いるの、

貴方の過去の女とは違う女だって

沢山いるのよ』

「ッ…」

みな驚いた顔をしている

龍樹に過去があるとわかった綾瀬

龍樹の瞳がゆれた

『…偉そうな事を言ってごめんなさい

でも過去に縛られて女、女と

決めつけていたらいつか

後悔するはずよ』

そう、言って屋上を後にした

綾瀬の悲しそうな瞳に

誰も言葉をかけることはできなかった