桜side

「お嬢様、起きてください

遅刻しますよ!」

堺がカーテンを開ける

『あぁ、ありがとう』

堺は小さい頃からあたしの

世話をしてくれている

いわゆる、執事だ

制服に着替えダイニングに向かう

『おはようございます

お母様、お父様』

「おはよう、桜」

「早く食べなさい、遅刻するわよ」

父と母が話しかける

朝食を食べ白いメルセデスに乗り込む

それから10分ほどたち

学校の校門前に車が停止した

運転していた堺が外に回り扉をあける

「いってらっしゃいませ、お嬢様」

その瞬間校庭がザワついた

「きゃー桜様よ!おはようございます!」
「とても美しいわあ!」

「さすが綾瀬様!綺麗だなあ」
「スタイルいいよなあ」

女も男も騒ぎ出す

『皆様おはようございます』

そう私は世界に名を馳せる

綾瀬財閥の娘、綾瀬桜だ