ざわざわ、ざわざわ

なんだか教室の前が騒がしいな〜

まあ、いっか〜あ、この伊勢海老のソテー

大好きなんだよね〜ふふふ

「黙れ」

その瞬間教室が静まりかえり

低い、が通った声が名前を呼んだ

「綾瀬桜はいるか?」

いるか?って聞いてるくせに

目あってるし!ってか昨日の氷龍じゃん!

あたしのお昼邪魔しやがって!

ふぅ、、、

『どうかなさりましたか?氷龍の皆様』

と言う声に素早く返し

「ついてこい」

そう言った総長様に大人しく

ついていくことにした。

「きゃーー氷龍の皆様と桜様が御一緒よ!」
「美し過ぎるわ〜」

「ごめんね、一緒にいるせいで…」

たしか、鳳くん、かしら、が小さい声で

話しかける、

『慣れてるから大丈夫よ、』

いちお、そう微笑んでおいた

階段を上り屋上についた、、、

のはいいが呼んだ本人の神谷はソファーに

座り目を閉じている、

『あの、なんで呼ばれたのかしら?

昨日のことなら謝るわ、なにもしらない

くせにごめんなさい』

「違うよ桜様!昨日のは

かっこよかったよー!」

赤髪の、えっと赤坂くんかしら

可愛い笑顔でも、

少しつくったように見える

続けて鳳くんが有り得ないことを言った

「桜様、貴方には姫になっていただきたい」

姫…?ひめ…ヒメ…princess?

『あの、ちょっと意味が…』

「あー、姫ってゆうのはね、氷龍俺らが

命をかけて守る存在

姫を守ることで氷龍もいっそ強くなれる

…あと、姫は総長の女なんだよね」

鳳くんの説明は、わかったって、え!?

『ちょ、ちょっとまって?

私は神谷くんの彼女ではないわよ!?』

「姫になれ」

ずっと目を閉じていた神谷くんが

言い放った

……いやいやいや、

『すみませんが、断らせていただきます、

あたしには「断りは聞かない強制だ」

は?なにこの男、え?俺様すぎない?

「桜様、悪いんだけどね、この学校には

俺ら以外の族も沢山いるんだ、

だからさっき一緒に歩いてた時点で

他の族は桜様が姫だと思ってる」

『暴走族って勝手すぎるわ…』

「うん。ごめんね。でも

桜様が姫って思われたからにはこれから

普通の生活はできなくなる。

狙われる事もあるし、だから

姫になってほしいんだ」

『それならボディーガードを増やすわ』

「ッ、桜様、姫にはなってくれないの?」

赤坂くんが泣きそうな顔で…可愛いーー!

で、でも負けないわ、

『みんなには悪いけどそれはできないわ』

それに、私には裏があるもの

暴走族の姫になんてなれない…

「ねえ、桜ちゃん?」

鳳くんの笑が黒くなる

「俺らは喧嘩が強いから№1ってわけぢゃ

ないんだ」

『なにがあるの?』