チャラけた数人の男が黒髪の

女の肩に腕をかける

「ねえねえ~お姉さん

これからどっか行かない?」

『……下衆が』

その言葉に短気な男達はキレる

「はっ調子のりやがって!」

男達はその女に殴りかかった

『馬鹿が…』

真っ黒な長い髪が空を舞う

前髪が風になびき瞳を月が照らす

「ひッ黒の女帝だッ」

金の目が夜空を見上げる

『あぁ今宵も月を闇が隠す』

彼女の下には何人もの男達が

散らばっていた