この幸せが壊れるまで、あと10日。
こんなにも早く幸せが壊れるなんて私は想像もしていませんでした。

いつも通り、皆で笑ってたまに、林ちゃんのネットでの親友さんの桐生君が入ってくるだけだ。
この会議は居心地が良かった。
本音をちゃんと言えていたなら……

そして、この頃から私は林ちゃんに違和感を覚え始めました。
そしてまた、私とレイネは桐生君に違和感を覚えられていました。

その理由は簡単で、
私とレイネは、リアルの友達です。
私には私で、消えない傷や闇、悩み、裏があります。
レイネもレイネで、消えない傷や闇、悩み、裏があります。
それを、お互いで庇いながら、自分達の彼氏に悟られない様に立ち回っていたからです。
でも最初、私は疑問が浮かびました。
普通の人なら、私達に騙されます。
なのに、騙されなかった。
この事に私は私で不信感を覚えました。
後に、なぜ桐生君が騙されなかったか知った私は驚きました。