気の弱い彼氏と気の強い私





「優ちゃ〜ん」

優ちゃんを呼ぶとめんどくさそうに振り向く


「あんたちゃんと話してきな。私に言ってもしょうがないでしょ!」

まるで私の言うことを知ってたかのように…


優ちゃんはそう言って帰って行った


「話って?」

まさかまだ気付いてないのか!?

「ほらメガネ返す」

「え?」

「だからメガネ返すってば!」

「なんで?」

なんでって…
今日に限って聞いてくんのよ〜


「べ、別に?そっちの方が似合ってるから」

「だって昨日メガネじゃない方がいいって…」

「うるさい!メガネの方が良いって言ったらそっち!」


翔太が珍しくニヤニヤしてる

「なによ気持ち悪い」

「き、気持ち悪いって…」

あ、つい思っていることが口に出てしまったよ