10月の距離
肩に触れた私の手
横顔が夕日に照らされ
鼻、唇、顎のラインに
胸を騒がせる
他の雫が近づく
それに気付かない10月の夕方

11月の距離は
縮まらなかった
それどころか
他の人が触れている腕
はにかむ口元
自ら距離を置いた
同じ時間、10月よりも薄暗い空
その中に
消えてしまいたかった