あれは、俺が数学の授業を屋上でサボった日のこと


「やっと見つけた!!!」

って遠くからすげー響いて高い声が聞こえて、まさか麻織じゃねえよなって焦りながら振り向いたら、振り向くとそこには

綺麗な長い黒髪で真っ白な肌真っ赤な唇

綺麗に鼻筋の通った整った顔立ちをした

先輩が無邪気に笑って俺を見ていた

「ねぇ、あたしのお願い聞いてくれる?」

唐突だなって思いながらも
『まぁはい。。』


「んふふ、そんなに警戒しないでただあたしをモデルに絵を描いて欲しいだけなの。」

絵?!って俺バスケ部だぞ?!


『あの、先輩俺一応バスケ部っす。
そーゆーのは、美術部に頼んだらどう っすか?。。』


って聞いた


すると、

「そんなのダメ。
あなたじゃないとだめなの。
お願いあなたじゃないとあたしは生き ている意味がないの!」

そう言われて仕方なく承諾してしまった


『あの、俺絵下手っすよ?』

「ううんあなたなら出来る。
耳がそう言ってるから。』

そう言うと微笑みながらどっかへ行った


その微笑みは妖美で不気味ででも

何か懐かしい気もした。