「ま、諦めるしかないなー。」
「うぅ…。」
「見せてあげたいけど1時間目じゃ間に合わないもんね。」
「放課後やらなきゃいけないこといっぱいあるのに…。」
「あー、奏芽ちゃんむかえに行かなきゃいけないもんねー。かわってあげたいところだけどわたしも弓道部休めないなー……。」
優依はこう見えて弓道部に所属している。
おっちょこちょいの割に弓道の腕はそこそこ、らしい。
ちなみに蒼空と遥斗はバスケ部所属。
私は奏芽のおむかえや家のことがあるから部活には入っていない。
「……はぁ、学校行きたくない。」
「教室目の前にして言う言葉じゃないだろ。ほら、さっさと教室はいれ。」
「…はーい。」

