この子も…財閥令嬢ですが…。うん。

ちょっとらしくないのよね。

「もぉ、聞いてよー、父様がさー」

「は?マジで?嘘でしょ?」

「嘘だったら、どれだけ嬉しかったか…」

朝、パパから言われたことをましろに言ってみた。

「あの、おじ様がね…」

うーん。

わけわからん。

「み、未紗仔様っ…!」

青ざめた顔をして、突然やって来た下級生の…誰だっけ?

「り、理事長室で聞いてしまってー…!」

う、う、うそでしよぉぉぉぉぉ⁉︎

神崎未紗仔、絶体絶命のピンチです。