ときは遡り、12年前。

突然、神崎の敷地内に入って来た女の子がいた。

それが……ましろ。

「みさこちゃん、だよね?あたし…しらかみましろ。よろしくっ」

突然、現れた美少女に、当時の私は驚いた。

「わ、私はかんざきみさこよ。よろしくです…」

神崎らしい、言葉遣いであいさつする。

そして、私とましろは友達になった。

ー月日は流れ。

私とましろは中2になった。

そのときはすごく荒れてて。

お互いの両親も頭を抱え悩ませていた。

私は、全国1の族・桜龍の総長になった。

当時の幹部らは私が神崎の令嬢だと知った時、ビビってたけど慕ってくれるようになった。

私の誇りだった。

返り血がついた私でも、汚れてる私でも、『カッコいい』って言ってくれる仲間がいたー。