「天女様みたい……」

私がボソッと言うと。

「ブッ……紘姉のこと天女ってゆーヤツ初めてっ…」

爆笑し言う白虎。

「あ?なんだとゴラ。やる気か?」

そう言うのは紘?さんで。

こ、怖っ!!!!

「べ、べべべべ別にっ」

全否定する白虎。

「元気で良かった……」

そう、心から言う。

でも、泣きそうになった。

「みーちゃん…」

「未紗仔…」

あーあ。心配させてる。させたくないのに。

お荷物、になりたくないのに。



…あの頃の私は、どんなにこの手が赤く染まっても構わなかった。

私は、仲間が大事で、大切で。

…私が悪いの。

止まらなかった。止められなかった私が。

ー『未紗仔…その辺にしとけっ…!』ー

ー『未紗仔、もういいって…!!!』ー

ー『未紗仔さんっ……!』ー

ー『正気に戻れよっ……!』ー


そう、正気に戻れなかった私が悪い。

だから、族から離れなければいけなかった。

でもっ!


ーもう、誰かを傷つけたくない。

失いたくない。

だから、もう1度私は赤に染まる。