「いやいやいや。お父様、朝から戯れ言を…」

いまさら婚約者⁉︎

わけわかんねぇーわ。

「嘘ではないからな」

「私はイヤよ!」

イヤにきまってんでしょーが!

好きな人と結婚したいわよ!

「まあ、大丈夫だ。蓮君はお前と似てるから」

「はあ?」

ちんぷんかんぷんもいいとこだ。

「まあ、ゆっくり考えとけな」

じゃ、と言ってお父様は出て行った。