そう、彼に聞かれてー…

「わ、私は紀伊菜花純と言います」

そう、告げたとたん。

スッと彼の顔が青ざめ、これでもかっていうくらい、目が大きく見開かれる。

どうしたのかしら?

「お、俺の妹が紀伊菜刃様の婚約者でー…」