ー未紗仔sideー

ざわつく桜沢高校正面玄関前。

「うっひょー、レベル高ぇ…」

「可愛い子ばっかじゃん!」

「やっべー!」

「あれじゃね?黒姫」

黒姫って私のことですよね。

「ああ、かもな」

そう言うヤツら。

あ、やば。言葉がっ!

「あの…こちらの生徒会長さんは?」

この騒ぎにとどめを刺したのは副会長のましろ様。

「はぁ⁉︎俺らにセートカイなんてねーよっ」

そう言う金髪。

すごいねっ!ましろにそんなこと言えるなんてっ‼︎

チラーッとましろを見て見たけど。

「…え…」

やばいっ!やばいっ!オーラーがぁー。

『ああ?私に盾突く気か⁉︎』って目が言ってるよ⁉︎

「じゃあ、リーダーはいらっしゃるわよね?」

…ましろ、怖いんですが。

ものすっごく!

ブラックオーラ健在中!

「俺ですけど…」

そう言うのは白虎で。

あまりにも突然で。

この時から私は君しか見えてなかったんだー…。