ー蓮sideー

「あっ！おい、アレじゃね？」

そう、声を上げたのはさくとで。

「うわー、いかにもお嬢様ーって感じだな」

そう言う洸雅。

「よし。行くか」

俺もお嬢様女の集団を見てみる。

先頭にいるのアイツだな。

そう思うと、口元が緩む。

「なぁ、アレじゃね？先頭の女」

そう、翼が言う。

さすが、情報通通だな。

「アレか…黒姫」

「つーか、全員可愛くねぇか？」

「だな…アイドル並かよ…」

口々に言うダチら。

「俺らも行くぞ」

俺がそう言うとー…

「ほいほーい」

「早くいこ〜ぜっ！」

「カワイコちゃんっ♥︎」


と、次々に言うヤツら。

テキトーだな、おい。

ー俺たちは正面玄関へと向かった。