チョコの材料を買って、スーパーを出た。
すると、遠くに祐らしき人物がいた。
「…祐⁇」
その祐らしき人は、誰かと腕を組んで歩いてこっちに来た。
私はとっさにスーパーの中へかけこんだ。
こっそりストーカーみたいな行動をしてる。
たしかに、祐と女の人はスーパーの中に入ってきたはず。
それなのに、どこに行ったかがわからない。
もしかしたら人違いかもって
そう思いたかった。確信したかった。
それでも、遠くで笑っている、祐がいた。
その隣で腕を組んでいるのは…
「…あま…ね…⁇」
嘘でしょう⁇
祐は、天音と付き合っていたの…⁇
祐のお母さんが言ってた、"ボロボロだった女の子"っていうのは、天音のこと…⁇
まあ、そうだよね。
天音も、私も、親に捨てられてるもん。
なんだか、全てが繋がった気がする。
祐は、私と天音が双子だってこと…知ってるの…⁇
私、双子だって事は言ったけど、名前は言ってない。
天音…。
私と、祐が付き合ってるって知ってて、そんなことするんだね…。
もういい…
もういいよ…っ


