撮影のため早退すると、私の靴箱から大量の手紙が。



なに、今日は何の日⁇



私、何かしたっけ…⁇



1通だけ開けて中身を見てみると、そこには謝罪の文章が書かれていた。



あ、そっか。


今日は祐と2人でドッキリを仕掛けたんだった。



それくらい、謝らなくてもいいのに~…



私、なんちゃ皆に愛されてるのかもね


って、だいぶ自惚れてるよ。


そういやあ、バレンタインって…




あ‼︎


バレンタインって、2月14日だよね…⁇



見事に仕事で忘れていた。



今はもう3月。



ホワイトデーに渡そうかな…



祐は誰かからチョコもらったのかな⁇



ごめんね…完璧に忘れてたよ…



でも、今からでもちゃんとあげたい。


祐ってたべれないのあるのかな~⁇


まず、チョコ自体 好きじゃなかったりして…


よしっ、電話してみよう。



-プルルルル…



『はい。』


少しいつもと違う祐の声が聞こえた。



あ、そっか、祐は今授業中だったんだ。



こーゆーときは私もマネージャーさんの真似をして話す。


「あの、バレンタインを忘れていてですね…誠に申し訳ないんですが、明日でよろしいでしょか⁇」




『はい、明日ですね。わかりました。』



「ちなみに、食べられないものってありますか⁇」



『全部大丈夫です。俺にやらせてください。』



会話、噛み合ってないけどこれなら電話の相手が私ってバレないよね。