それから、いつも通り授業を受けた。



って言ってもバカな私は内容なんて頭に入るわけでもなくただボーッとしていた。



そういえば、数えたらあと1年生が終わるまであと10日しかない。



早いなぁ~。



-ゴツ



「…ったああい‼︎」



「てめぇ、俺の授業聞かなねぇとかなめてんのか⁇」




「別に、なめてないし…」



「タメ口とかいい度胸だな。」



「そう怒んないで⁇森ちゃん♪」



そう、担任の森ちゃん。



男なんだけどね。



私が森ちゃんって呼んだら意外にも先生は怒んなかったし



どうせ、森ちゃんも仲良くなりたかったらしいし。



「お前、後で職員室こい。」




「あ、ごめんね。私には愛しのダーリンがいるから、密会はダメなの。」



そう言うと、祐がバカって言った。



「あ、あぁ…そうか。俺もそんな青春したかったな…」



その言葉にドッと笑いが起きた。



話反らせてよかった。



「って、お前。本当来いよ。」



「ごめんね、森ちゃん。今日は、撮影♪」



「はぁ~、タイミングわり~。」



なんて頭を掻きながら教卓へ戻って行った。



私がこんなこと言える先生は森ちゃんだけだから、森ちゃんと離れるのも嫌だな~。