「はい。じゃあこれで決定です。以上、」





なんて先生みたいなこと言いながら、祐はスタスタと席に戻ってしまった。







「あっ、待ってよー。」





なんて言うも、止まってくれない祐。






ひどいなぁ。私が黒板消さなきゃいけないのに。




背の小さい子だったらここで祐みたいなかっこいい人がこの黒板消しを私から奪って消してくれたりするんだろうな。





一人で勝手に妄想しながら、黒板を消した。






「あー。ちなみに明日から朝練するから。」





後ろから聞こえた祐の言葉にみんな、残念そうな声を出した。





まあ、いやだよね。




って。私、何時に起きなきゃいけないの⁉︎




どうしよう。初日から寝坊するなんて、学級委員としておかしいよね。





毎日頑張って起きないとね。




黒板も消し終わり、そう心に決めて自分の席に戻った。