「じゃあ、障害物競走は俺と亜子と萌音ちゃんと祐で。」





なぜか祐も加わって見事、障害物競走の出場者がぴったり決まった。






「おい慎也。俺出るとか言ってねぇけど。」






「まあまあ、背の高い萌音ちゃんと教卓に並んでる祐がお似合いだったから。いんじゃね⁉︎」





なんて、またまたふざけた事を言っている。





イヤイヤ。祐はイケメンだから、私と似合わないでしょ。





それより、亜子と慎也くんのがお似合いだよね。





うんうん。なんて独り言を言っていると、足をコツン。と当てられた。






「お前、独り言多いな。早く名前書いて。」






…あ。




そうだった。私の仕事は書くことしかないんだった。





それすら忘れてるって、どうすんの。





自分に危機感を感じながら、丸く収まった四人の名前を書いた。