「ごめんっ…わたし…っ」





俺の顔を見て、余計に泣き出す萌音。





「やっと見つけた。俺の最愛の人。」




そういって、キスをした。




お互いがお互いを求め合うような、激しいキス。




「祐〜…っ…ぅ…あぁ〜っ…」




唇を離すと、萌音は声をあげて泣き出した。




そんな萌音をなだめるかのように抱きしめて背中を一定のリズムで叩いた。





萌音も…辛かったんだな。




ごめんな…




もっと、早く見つけてれば…




「私っ…っ…祐に言わなきゃ…」




そういって、俺に今までのことを全部教えてくれた。







「ウソ…だろ…⁇」




聞き終わるとき、俺はとてもじゃないけど信じられなかった。




正直、ウソだと思った。




でも、こんなときに冗談言える雰囲気じゃねぇもんな…





「祐…ごめんね…」




そういって、何度も謝る萌音。




「もう謝んなって…ありがとな⁇」




そう言ってお礼を言うと、萌音はとてもびっくりしていた。




「な…んで…⁇」





「いや、なんもねぇよ」





久しぶりの萌音に顔がニヤてる俺と、涙で顔がぐちゃぐちゃな萌音。




お互いの顔を見て笑いあった。





あぁ、俺が求めていたのはこれだ。





やっと、ぽっかりと空いた心の穴が埋まったきがした。





俺にはやっぱり萌音しないねぇんだ。