同じ願いで



あぁ〜。




萌音も、私たちと離れるときはこんな気持ちだったのかな⁇





結局、2学期から北海道の学校に通うことになった。




「慎也…どうしよう…」



その夜、泣きながら慎也に電話した。




『どうした⁇』




「私…転校する…」




『亜子…⁇』




電話の向こうの慎也も信じられないといった感じだった。




「ごめんね…2学期から…北海道なの」




『なんで急にそんな事なるんだよ‼︎』




慎也が電話の向こうで怒鳴っている。



「ごめん…ごめんね…」




私も慎也と離れたくないよ…




『謝んなよ…』



なんだかんだ、慎也は優しかった。




「夏休みまではこっちにいるの」




『そっか。わかった…。夏休みは嫌って言われるほど遊ぶぞ』




そう慎也と約束して電話を切った。




はぁ…



思わずため息がでる。




なんで、私が…




でも、北海道と東京って会えない距離じゃないよね⁇




お金貯めて、いつでもこの街に戻って来ればいい。




そうだよ。いつでも戻ってこよう。