同じ願いで



プールに行くと、なんだか人が集まっていた。




なんだろうと思い私たちも行ってみると、そこには祐がいた。




「祐⁉︎」



慎也と私で祐のそばに駆け寄った。



「おっ、慎也と亜子じゃん」



「祐 、撮影してるの⁇」



「あぁ。お前らは遊んでていいよな」



なんて嫌味っぽく言ってくるけど、祐もこの仕事が楽しそうだしいいんじゃないかな〜。




そういう祐も、萌音がいなくなってからはヤバイくらい売れなかったけど、今は大人気。




今はトップモデルになる〜って言ってるんだ。



祐は、時々悲しそうな顔をするけど昔に比べたらだいぶ吹っ切れてるのかな〜。



「まあ、頑張ってね♪」




それだけ言って私たちはたくさん遊んだ。




遊び疲れて帰る頃もまだ祐は撮影していた。




私は慎也と一緒に電車に乗った。



莉乃と噂の先輩は、とても仲良さそうにしていたから、2人に見つからないように逃げ出してきたのだ。





一応、メールしといたから大丈夫だよね。




だんだんウトウトしてきた私。



「寝ていいよ」



そんな私に気づいた慎也が肩を貸してくれた。



「いや、大丈夫…」



そうは言っても睡魔には勝てず、結局降りる駅で慎也に起こされてしまった。