同じ願いで



「亜子のお父さん、おもしれーな」



「もうやだ。恥ずかしい〜…」




ってか、私…慎也と結婚するの…⁇




『高校を卒業してから時期を見て結婚したいと思います。』



さっき慎也が言った言葉がグルグル頭の中で回ってる。



イキナリ黙り込んだ私。



慎也も自分が何言ったのか気付いたのか、照れている。




「なんでこんな沈黙してなんだよ‼︎照れるじゃねーか‼︎」




って、わたしが怒られてるの⁉︎



ええ〜っ…



「慎也のばか‼︎もう、今日は莉乃とプール行ってくる。」




やけになって莉乃とプールに行くことにした。



「じゃ、俺もプール行こー」



絶対そうなると思った。



まあ、いっか




とりあえず、電話しようかな




『亜子〜⁇どうした〜⁇』




「あっ莉乃。朝からごめんね。寝てた⁇」



『ん〜⁇大丈夫大丈夫〜。あははっ』



なにがおかしいのか笑い出した莉乃。



莉乃って本当、不思議ちゃんだよね…



「今日、先輩も誘ってプール行かない⁇」



『へっ、先輩⁉︎行く行く‼︎』



先輩という言葉を聞いただけでテンションが上がる莉乃。



なんだかこっちもテンション上がってくるね



「駅集合ね〜。じゃ、後で」



電話をきると、慎也が笑っていた。



「莉乃、あいつ声でけーな。こっちまで聞こえてきたぞ」




私は苦笑いしかできなかった。




「それにしても、莉乃はその"先輩"が好きなんだな。」




「まあ…」




「今日は楽しくなりそうだな」




そう言って着替え始めた慎也。




お願いだから、私の前で裸にならないで〜っ



見てるこっちが恥ずかしくなるよ。



それに、慎也の腹筋…



例えたらカレーのルーみたいにバキバキ割れてんだもん…




あっ、色が白いからシチューかな⁇



「なに見とれてんの⁇」




「なっ…見とれてない‼︎」



図星をつかれて動揺しているけど、隠せてるかな⁇




「ふっ。ほら、お前も準備しろ」




そう言われ私も準備を始めた。