同じ願いで



先生から見つからないように学校を抜け出し、色々なところを回った。




萌音の行きそうなお店や公園、河川敷にも行ってみたりした。




でも当たり前のように萌音はどこにもいなかった。




あ…



私、バカだよ。



萌音には、天音っていう双子のお姉さんがいるんだった。



萌音と天音さんが校門で初めて会ったとき、私も一緒にいたからわかる。





顔だって近くで見たし、天音さんを探したら何かわかるかもしれない。



でも…


天音さんって、どこにいるの…⁇




これは、祐に聞こう。



天音さんは祐の元カノらしいし。



「もしもし祐⁉︎」



『…なに⁇』



「天音さんって、どこにいるかわかる⁇」



『…なんで⁇』



「なんでって…。萌音を探してるんだよ⁉︎」




『萌音…。…駅前のカフェ』



「わかった‼︎ありがとう」



駅前のカフェね。



「慎也、今から駅前のカフェに行くよ。」



「おう。」



私たちは2人で駅前のカフェまで走った。