ドアの隙間から、少しやつれた祐が出てきた。
「萌音…⁇」
「祐…っ」
カサカサの声で私の名前を呼ぶ、愛しい人。
やっと、会えた…。
祐に抱きつくと、強引に部屋の中に入れられベッドに押し倒された。
「…ゆう…⁇」
祐の様子がいつもの違った。
目は充血しているし、お酒臭い。
酔ってる…
「ゆう…⁇」
何回名前を呼んでも祐からの返事はない。
ねぇ、前にもこんなことあったよね⁇
その時は、意地悪したかった。って笑ってたけど…
もう、そう無邪気に笑ってくれないの⁇
それから強引に服を脱がされ、一方的に繋がった。
幸せなんて1ミリも感じない、愛のないエッチ。
なんで、こんなにも悲しいの⁇
相手は、大好きな祐なのに…。


