「今、それを私に言って、どーしてほしいの⁉︎私は祐と話すことなんてない‼︎」



思わず強い口調になってしまった。



「お前はそれでいいのかよ‼︎」



それでも慎也は私よりも大きな声で言った。



「今のお前ら…見てられねぇんだよ。2人とも大切だから、辛い思いはして欲しくないんだよ…」



静かに、慎也は語り出した。



「…ごめん。でもっ…」



「いや、2人がそれでいいなら、それでいいんだ。」



そう言って悲しそうな顔をした慎也。



「今の私は…何を話せばいいかわかんない。怖いの…」



そうポツリと呟くと、慎也は静かに深呼吸した。



「2人とも、似た者同士だな。祐もそう言ってた。俺、何かしたかな⁇って。ずっと、今も悩んでる。」



「荒れてるんでしょ⁇」



「あぁ。常に上の空だし、売られた喧嘩を3対1なのに1人で片付けようと無茶したり。時間があれば酒飲んでる。」




「そんなに…荒れてるんだ…」



「とりあえず、行けよ。祐、家にいるはずだから。」




慎也からそう言われ、ありがとうも言わずに学校を飛び出した。



祐のことだけを考えて、必死に走った。