「雪はもともと無口だし、恥ずかしがり屋なのよ。だけど慣れればある程度は話すよ、ふつーに。」
私そっちのけで私の話…。
「なんかそれいいな!誓なんか何年経っても無愛想だし無口だし!」
「ふーん。だって、雪!」
なんでここで話を振る!?
けどまぁ、沙織だしなぁ。
「そうなんだ。」
軽く相づちを打つ。
「喋ったぁぁぁぁ!!!!」
え、そんなに驚くことですか鈴原くん。
その叫び声にさすがに嫌気がさしたのか
ずっと黙っていた四之宮くんが口を開いた。
「…樹ほんと黙れ。騒がしい。」
「喋ったぁぁぁぁ!!!!」
今度は沙織が驚いて叫ぶ。
だめだ、面白すぎるっ!
「2人とも失礼すぎでしょ!
私も四之宮くんも普通に喋るからっ!」
「…本当失礼。ていうか騒がしい。」
「なんか、雪ちゃんと誓って似てる。」
「確かに似てるよねこの2人!」
「「…それ、こっちのセリフ。」」
見事にハモる私と四之宮くん。
そのやりとりで
四之宮くん以外の3人が笑う。
なんか、いいなぁこの空気!
