あれから10年…

「そーいや。卒業式だ。学校行っとくか。」

久しぶりに制服着た。
寒っ。ありえねぇ。
パーカー着るか。

ガチャ

バタン

テクテクテクテクテクテクテクテク

「ねぇ。あの人って。登校拒否してた麗琥さんよね。」

人気者ってか?

「ねぇ。話しかける?麗琥さんと話してみたい!」

話しかけんな。

「辞めとこうよ。機嫌悪そうだし!」

うん。君たちのせいでね。

「えーでも。」

喋りかけんなって。

「ねー。」

「誰?」

「ウチゎ篠宮 友葉 sinomiya yuuha」

「ゆう、は…。っ。近づくな。喋りかけんな。」

「ちょっ、何その言い方」

ダダダダダダダダダダダダダダダダ

ありえない。ゆうはとか…
ママといっしょじゃん。
あの記憶が蘇る。
あーもう!

てかついたゎ。

屋上いこかな。