三分後

クラスの5分の1が、まぶたにめを書いて寝ていた。




「今日は皆さん。大事な連絡があるんです。」



佐貫先生が話の最後にそういった。


その声だけ声色が違っていたため『まぶたに目族』達も目を覚ます。

しんとした空気が二組を包む。


「うちのクラスに転校生です。」





予想だにしなかった先生の言葉に

「え、この時期にですか先生。」

驚きすぎて、顔が縦に延びてムンクになってしまった五十嵐くん。


それもそう。高校二年生の三学期。

もう二月であった。