時は平成

京都

紅葉した木々が広がり、空も高くなり始め、過ごしやすくなったこの季節の京都では、制服姿の若者たちが多く見られる。

その中に、一際美しい少女が一人いた。

透き通るような白い肌に、血色の良い唇、手入れされた指先。

洗練された少女は、どこか人を寄せ付けない空気を纏っており、それがより彼女を際立たさせた。