『あゆちゃんはいいなー。可愛くてモテモテで。私もモテモテになってはやく彼氏ほしー』
『その話は何回も聞いたよ。だから、高校デビューするとか言い出したんでしょ?
私は、今の千尋のままでも充分いいと思うけどねー?』
『あゆちゃん……ありがとう!!大好き!!』
『はいはい、ありがとう。はやく行くよー』

……って言ってスタスタ行ってしまうあゆちゃん。
…相変わらず冷たいわ、あゆちゃん…でも、そこも好き!!
『恥ずかしいこと言ってないではやくして…』

あれ…また声に出ちゃってたか…はずかし…

『待ってー、あゆちゃんー』

こうして、私の高校生活が始まりました。
これから、訪れる幸せな出会いも知らずに…