「おやじ。これ……」
私はそう言って、海司のお父さんに置き手紙を手渡した。
「えっ、実家に帰るってどういうこと?」
動揺する海司のお父さん。
「おばあちゃん家に電話したら、母さんはもうおばあちゃん家にいた。
しばらくゆっくりしたら、こっちに戻ってくるって。
疲れてるみたいだって言ってた」
「そうか…」
そう言うと、海司のお父さんはゆっくりとソファに腰を下ろした。
「ね、ねぇ。おやじ。
母さん、体調悪いのかな?」
「え…?」
「ほら、薬飲んでるでしょ?」
「薬?」
え…?
海司のお父さん、知らないの?
「おやじ、知らなかったの?
母さん、抗うつ剤飲んでるんだよ?」
「こ、抗うつ剤?」
目を見開く海司のお父さん。
「し、知らないってどういうこと?」
おばさん、毎日飲んでるのに。
「だって、そんな素振り一切しないから」
何それ?
家族なのに。
夫婦なのに。
なんか、そんなの。
おかしいよ……。
「俺の看病で疲れてしまったのかな…?」
ぎこちなく問いかければ。
「う…ん。そうだね。
心労が重なったのかもしれないね……」
ガックリ気を落とす海司のお父さん。
なんだか、すごく悲しくなった。
私はそう言って、海司のお父さんに置き手紙を手渡した。
「えっ、実家に帰るってどういうこと?」
動揺する海司のお父さん。
「おばあちゃん家に電話したら、母さんはもうおばあちゃん家にいた。
しばらくゆっくりしたら、こっちに戻ってくるって。
疲れてるみたいだって言ってた」
「そうか…」
そう言うと、海司のお父さんはゆっくりとソファに腰を下ろした。
「ね、ねぇ。おやじ。
母さん、体調悪いのかな?」
「え…?」
「ほら、薬飲んでるでしょ?」
「薬?」
え…?
海司のお父さん、知らないの?
「おやじ、知らなかったの?
母さん、抗うつ剤飲んでるんだよ?」
「こ、抗うつ剤?」
目を見開く海司のお父さん。
「し、知らないってどういうこと?」
おばさん、毎日飲んでるのに。
「だって、そんな素振り一切しないから」
何それ?
家族なのに。
夫婦なのに。
なんか、そんなの。
おかしいよ……。
「俺の看病で疲れてしまったのかな…?」
ぎこちなく問いかければ。
「う…ん。そうだね。
心労が重なったのかもしれないね……」
ガックリ気を落とす海司のお父さん。
なんだか、すごく悲しくなった。



