Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

海司、早く帰って来て。


不安で不安で、どうしようもないよ。


私のせいだったらどうしよう。


私が昨日、あんな質問をしちゃったから、おばさん出て行ったのかな。


しばらくすると、インターホンが鳴った。


私は急いで玄関のドアを開けた。


「母さんが実家に帰ったって?」


そう言いながら、スタスタと早足で部屋に入って来る海司。


「これが置き手紙よ」


私は海司のお母さんのメモを、海司に手渡した。


「ばあちゃん家か……。

花音、お前ちょっと電話かけろ」


「えぇっ?」


「声は俺だから大丈夫だ。

絶対バレやしないよ。

ばあちゃん家に電話して、母さんが元気かどうかだけ確認してくれ」


「う、うん」