Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

私はすぐに海司に電話をかけた。


今は部活中かもしれないけど、そんなこと気にしている場合じゃない。


繋がるかな…。


気持ちだけが焦ってしまう。


『はい』


「海司?花音だけど」


『うん。どうした?』


「あのね、海司のお母さんが…。

お母さんが…っ」


『母さんがどうかしたのか?』


大きくなる海司の声。


「……家出したの」


『えぇっ?』


「実家に帰るって置き手紙がしてあったの。

海司、どうしたらいい?」


どうしよう。


怖いよ…。


『わかった。すぐ帰るから。

待ってろ』


そう言うと、海司は電話を切った。