Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

私は唯達のところへ行った。


「ごめんねー。ちょっと花音借りちゃった」


突然海司の姿の私に声をかけられて、ビックリする唯達。


でも、そんなの気にしない。


「ねーねー。俺、2ヶ月も眠ってたでしょ?

だから土曜9時のドラマ見逃しちゃったんだよねー。

あれさ、最後どうなったの?」


私はさっきまで海司が座っていた椅子に腰掛けた。


「えっ?立花君。あのドラマ観てたの?」


ビックリして、目を見開く唯。


「観てたよー。録画して観てた」


「うそー!あんなの絶対観そうにないのにー」


みんなが本気で驚いている。


まぁ、海司は絶対観ないだろうけど…。


「ーで最後、どうなったの?」


じりりとみんなに詰め寄った。


「あれねー。どうなったと思うー?」


ニヤニヤと笑う唯達。


「えー、もったいぶらずに教えてよー」


も~。焦らさないでよねー。


「実はね……」




「えーーー!うそっ。まじ?

ショックなんだけどーーー。

受け入れられないーーー」


私は机に顔を伏せた。


「立花君、大げさだよー」


クスクス笑う唯達。


「だってショックじゃんよー」


あー観たかった。


リアルタイムで観たかった。


「入れ込み過ぎだってー」


大笑いする私達。


私は自分が海司だって事を忘れて、唯達との会話を楽しんだ。



海司に睨まれているとも知らずに…。