毎日が慌ただしく過ぎて行き、俺は花音でいることに少しずつ慣れて来ていた。


部活で動き回っていたせいもあって、俺はさらに引き締まり、完璧なプロポーションを手に入れていた。


おかげで毎日、部員達の熱い視線を浴びている。


元々男のせいか、そういう視線にはすぐ気がついてしまう。


男ってアホだよなあと、改めて思ったりした。


忙しくしているうちに盆休みに入り、部活が休み二日目に入った時だった。


花音の家に一本の電話が入った。


花音の母ちゃんが誰かと話してる。


やたらリアクションがでかい。


まぁいつもの事だよなとテレビを見ていたら、電話を切った花音の母ちゃんが俺を見て言った。


「花音、聞いて」


「どうしたの?」


目に涙を溜めてる花音の母ちゃん。









「海司君が、ついに目を覚ましたのよーーーっ」