Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

バレー部のマネージャーが洗濯機を空けてくれたから、とりあえず洗濯を開始した。


「はぁ…」


こんなにあったら、一体何回まわさないといけねぇの?


イライラしてたら、サッカー部員が俺のところにやって来た。


「こんなに沢山の量の洗濯物大変だろ?

一年生に洗って来させるから、もうやらなくていいよ」


「えっ?でもキャプテンが…」


「俺、副キャプテンの後藤。俺から話してやるから」


えー…マジで?


後藤ってヤツに強引に押し切られて、俺は急に仕事が無くなってしまった。


仕方なく、お仕事リストにあったボール磨きをすることにした。


ボールが積み上げられた大きなカゴを目の前にして、呆然としてしまう。


なんだよ、これ。


ボールってこんなに汚ねぇの?


俺は仕方なく、雑巾を沢山用意してボールを磨き始めた。


結構数が多いよな。


こんなの1日で終わるのか?


イライラしていたら、一年生の部員が数名やって来た。


「マネージャーさん、大変でしょ?俺ら一年がやりますよ」


「えっ、でもこれってマネージャーの仕事でしょ?」


「大丈夫ですよ。俺らに任せてください」


なんだ、そりゃ?


じゃあ俺、何すりゃいいの?


「あ、そうだ」


ここはやっぱりお茶の準備だろ。


冷蔵庫に麦茶が冷やしてあるって書いてあったな。


運んでやろう。


俺は冷蔵庫の中のサッカー部と書かれた2リットルのペットボトルを5本取り出した。


それらを抱えて、サッカー部の連中の近くに運ぶ。


「重たっ」


男の俺なら平気だけど、花音の力じゃちょっと厳しいな。


フラフラしていたら、サッカー部員がやって来た。


「マネージャー、俺が運んでやるよ」


そう言うと、そいつはあっと言う間にお茶を持って行ってしまった。


なんだ?この部?


マネージャーに甘いのか?