Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

「ううん、ダメだよ。私、そこまで器用じゃないもん。

それに、絶対合格したいし。

とにかく今は勉強を頑張りたいの」


「花音……」


以前の花音だったら、勉強が出来ようが出来まいが全然気にしてなかったし。


その頃の花音とだったら、俺はもうとっくに一線を越えていたかもしれない。


以前の花音の方が、早くひとつになれそうで嬉しいけど。


こうして頑張ろうとしている花音に、今はものすごく惹かれるから。


「そうか。わかった。合格するまでは我慢してやるよ」


「ホントに?ありがとう、海司」


「その代わり、合格したら絶対するからな」


もう腰が立たないくらい、毎日抱いてやる!


「でも海司。私が合格しなかったら、ナシだからね」


「はぁ~っ?」


「私、浪人してでも進学するつもりだから」


「なっ」


じゃあ絶対合格してもらわねーと困るじゃん。


「クソッ。もうこうなったら、お前を基礎から叩き直してやる!

いいか?睡眠時間はこれから1日3時間だ!それ以外はずっと勉強してろ!」


「ちょっ、そんなの死ぬって」


「死ぬ気でやれ!それで絶対合格しろ!

そして、俺といっぱい愛し合うんだーーー!」


「か、海司ってば、声が大きいよ。恥ずかしい……」


あーあ。


早く思いっきり花音と愛し合いてーなあ。


でも、花音を合格させるのは至難の業だから。


これは想像以上に、前途多難かもしれない。


ははは…。


頑張れ、俺……。