Change!俺とアイツの怒涛の9ヶ月日記

完璧な女の子が理想だった。


外見が俺好みで、なおかつ性格も良くて。


俺が夢中になれる女の子がいたらいいなって。


花音の言うように、そんな子に出会えるわけないから、すっかりあきらめていたのに。


いつの間にか手に入れていた。


俺の願いは叶ったってことだ。


って、ん?


「えっ。ま、まさか……!」


いや、そんなはずないよな。


そんなことありえない。


でも、もしかしたら…。


「どうしたの?海司」


「んー…実はさ。子供の頃、母さんが言ってたんだ。

夏至の日は、一年の中で一番エネルギーが高いから。

その日に願ったことは、必ず叶えられるって…」


もちろんそんなの、なんの根拠もないし、信じてなかったんだけど。


「夏至って、あの事故に遭った日だね。

あっ!

確か私、その日に海司に質問した気がする。

どんな女の子が理想なの?って…」


「やっぱそうだよな?

俺…あの時花音に聞かれて、いつかそんな人を手に入れたいって強く願ったんだ。

ってことはやっぱ俺達が入れ替わったのって…。

俺が完璧な女を、手に入れるためだったってこと?」


「えぇっ、うそっ!」


だってそれ以外。


俺達が入れ替わった理由って、ある?