「2人が付き合い始めて、すごく嬉しいよ。

私、実を言うと立花君のことちょっと好きだったんだけど。

告白しなくて良かったよー」


「おい。そんなこと言われたら、どうリアクションしていいかわかんねーじゃねぇか」


「ごめんごめん。

でも、それより大丈夫なの?」


「何が?」


「佐野君…」


「あぁ…それなら大丈夫。

俺ら、春休みの間に会って話したんだ」


無事退院したってメッセージしたら、恵介はすぐに俺の家まで来てくれた。


「佐野君、大丈夫だった?」


「まぁ…、さすがに少し落ち込んだらしいけど。

もう吹っ切れてるし、応援するよって言ってくれた」


「うそー!佐野君ってすっごいいい人だねー!」


佐久間の言う通りだ。


本当にアイツは良いヤツだ。


だから俺はもしこれから先、恵介が悩んだり困っていたりしたら。


絶対に助けてやりたいって思うんだ。