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「母さん仕事行くからー。今日はゆっくりしてなさいよー」


ん?母さん?


母さん仕事なんてしてたっけ?


「まだ寝てるのー?」


ガチャンと部屋のドアが開く音がした。


「あらやだ!エアコンもかけずに寝たの?暑いでしょうに」


えっ、何が?


俺は夜寝る時、いつもエアコンは使わないよ。


母さんなら知ってるだろう?


「朝食は作ってあるからね。

お昼は適当に作って食べてね。

じゃあ花音、母さん行って来るから」


パタンとドアが閉まると同時に、ガバッと布団から跳ね起きた。


そうだった。


俺、アイツと入れ替わったんだった。


「うー。あちぃー」


髪の毛が首にベッタリ張り付いてやがる。


でも、いつもより目覚めがいいのは、身体がアイツだからだろうか?