「……っ!」


こ、これは…。


この部屋は…。


この家の中で一番ひでぇ状態だ。


服は散らかり放題。


本やらマンガやらが、床にゴロゴロと転がっている。


とりあえず着替えないといけないから、まずは下着を探すことにした。


ベッドの横についている引き出しをなんとなく開けてみる。


「あ、やっぱここだったか」


俺の勘ってすげぇ。


「つーか、パンパンじゃねーか!」


俺はぐちゃぐちゃに入った下着を無理矢理引っ張り出した。


ったく、綺麗にたたんで入れとけよなー。


適当に取り出した下着を戸惑いつつも履いてみる。


慣れない履き心地に違和感を感じまくってしまう。


っつーかこの下着、微妙にゴムが伸びている気がするんだけど。


これが普通?


いやいや、そんなわけねぇよな。


やっぱマジでコイツ…、色気もクソもねぇんだな。


そう言えば、寝る時って上はどうすりゃいいんだろう?


確か姉貴はキャミソールを着ていたよな。


俺は引き出しからキャミソールを取り出して、それを身につけた。


「Tシャツとかねーかな?」


クローゼットを開けて、目の前にあった衣装ケースの引き出しを開けてみる。


ここもまたグチャグチャ。


服がシワになるだろーが!


俺はそこからピンクのTシャツを引っ張り出して、それに袖を通した。


短パンみたいなのがあったから、パジャマ代わりに履くことにした。


「はぁ…」


なんか、すげー疲れた。


俺はゴロンとベッドに横になった。


横になったはいいけど、ベッドの状態が気になって気になって仕方がない。


シーツとか枕カバーとか、綺麗に洗ってあるんだろうな?


俺は完璧主義の前に、潔癖なんだよっ!