「クソーッ、あっちのチームのディフェンスは固いなあ」
「あそこを崩すのは、なかなか大変だよな」
ほんと、まるで鉄壁。
どんなにこちらが攻めても、いとも簡単に弾いてしまう。
「佐野先輩も立花先輩も頑張ってるんスけどね」
その時だった。
相手チームの蹴ったボールが天高く飛んだ。
そのボールを追いかける相手チームの10番。
そこへ海司が走って行く。
ボールが落ちて来て、二人が同時にジャンプしたかと思ったら。
ゴンッという鈍い音がして。
ボールは相手チームの方へとポーンと飛んで行った。
だけど直後、二人は地面へバサッと倒れ込んでしまった。
「え……?なに?どうなったの?」
ボールは、海司がうまく返したように見えたけど。
「あぁ、もしかしたら頭同士をぶつけたのかもしれない」
「えぇっ!」
「よくあるんですよ。ヘディングで頭同士がぶつかることは」
「そうなの……?」
試合は一時中断になって、しばらくすると相手チームの選手がムクッと身体を起こした。
「相手チームの10番、フラついてますね。軽い脳震盪かも。もう試合には出られないかもしれませんね」
「えっ!
ってことは、海司も脳震盪になってるかもしれないってこと?」
「その可能性はありますね」
「もしそうなら私、すぐに病院に連れて行くわ」
今日は土曜日だから、病院は開いているはずだしね。
「あそこを崩すのは、なかなか大変だよな」
ほんと、まるで鉄壁。
どんなにこちらが攻めても、いとも簡単に弾いてしまう。
「佐野先輩も立花先輩も頑張ってるんスけどね」
その時だった。
相手チームの蹴ったボールが天高く飛んだ。
そのボールを追いかける相手チームの10番。
そこへ海司が走って行く。
ボールが落ちて来て、二人が同時にジャンプしたかと思ったら。
ゴンッという鈍い音がして。
ボールは相手チームの方へとポーンと飛んで行った。
だけど直後、二人は地面へバサッと倒れ込んでしまった。
「え……?なに?どうなったの?」
ボールは、海司がうまく返したように見えたけど。
「あぁ、もしかしたら頭同士をぶつけたのかもしれない」
「えぇっ!」
「よくあるんですよ。ヘディングで頭同士がぶつかることは」
「そうなの……?」
試合は一時中断になって、しばらくすると相手チームの選手がムクッと身体を起こした。
「相手チームの10番、フラついてますね。軽い脳震盪かも。もう試合には出られないかもしれませんね」
「えっ!
ってことは、海司も脳震盪になってるかもしれないってこと?」
「その可能性はありますね」
「もしそうなら私、すぐに病院に連れて行くわ」
今日は土曜日だから、病院は開いているはずだしね。



